檜皮葺/桧皮葺(ひわだぶき)とは、飛鳥時代(593~709年)から本格的に行われたとされる日本古来の伝統屋根工法の1つで、ヒノキの樹皮を「振り縄」と呼ばれるロープ1本で登りながら専用の木べらで採取していきます。
立木への負担を考慮して採取可能な期間が限られており、概ね8月中頃から翌年4月中頃までの栄養水分の流動の少ない時期に採取されます。
樹皮が剥がされたヒノキは再度樹皮が形成されていき、約10年後に再び採取可能になります。
採取された檜皮は職人の手によってさらに整形され、様々な屋根の形状に適するように拵えられ、屋根に使われます。
整形された檜皮は4分(1.2cm)間隔で葺き重ね「竹釘」と言われる専用の釘で留めながら葺き上げていきます。
一枚一枚丁寧に重ねて葺いていくには、熟練された技でも手間がかかります。それだけに仕上がりは優雅で繊細な上品さが漂います。
檜皮葺きの代表的な建造物は、
清水寺、出雲大社、厳島神社など。
国指定の重要文化財だけでも800棟以上に使用されています。
亀井社寺工芸では、桧皮採取から材料整形、屋根工事を一貫して自社で行っております。
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